妄想言語には、少なからず意図がある。この所、彼が言うのです、もう一度、もう一度と。私は特別な存在だと思って欲しいのだと思っています。だから、色々とそれらしい事を、言ってくる事があります。
理由は分かりませんが、例のHPで見たものを紙に書いて改めて突きつけてくるという事があります。そして妄想言語。意味の伝わる部分は伝わるのですが、どうにも私には理解が出来ません。
その中でも、意味のあるだろうという言葉に当ると、彼は大喜びなのです。それが、先日あった事です。
You are dei.
Dei is Agnus Dei & Your voice is vox dei.
Brood is your friends!
送られてくるイメージとしては、私は迷える羊の様な者なのだという事でした。ブラッドは家畜の一腹や雛の意、送られてきたイメージでは良心の核をもった魂の一つという事でした。
無論、本来の意味は異なります。でも、イメージが伝わってくると、それは書いたような意味を持ちます。
そこが妄想だと思う由縁ですね。
よく思えば、良い子。とにかく、救え。
妄想言語に心を籠める事は意味のある事なのだと言ってくるのです。見えない彼らの救いになるのならば、と、いえ、自然に言葉は紡がれます。私は、蓄音機のようなものです。彼らが言うままに、肉体を貸して音を出しているにすぎないのです。
私ではやはり本当の事など解りはしません。
ですが、心を込めて祈るくらいはできるでしょう。
それが世の為になると信じるしかありません。
＞祈るだけで救われるなんて事はないよ。
でも、信じる者は救われる。
祈っている本人なんだよ、救われるのは。君みたいにね。
本当ですね、確かに、私は妄想言語を喋っているとき、知らないですが何故か落ち着いた気持ちになります。
救われているのは、他でもない自分自身だったのですね。
しかし、私がそう大した人間でない事は知っての事。
どうして、見えない彼らは私を祭り上げようとするのでしょう？
単純に喜んでもらえるから？ 騙されて喜ぶ姿が面白いから？
そのどれもが分かりません。
＞いいよ、僕が必要なんだね。
何を語ろうか？
なぜ、私をAgnus Deiとしたのですか？
＞それは、君が迷える子羊に思えたからさ。
君の声はそのまま神様が君を操って語る言葉さ。妄想言語なんて言葉をつけちゃったのは、まぁ、しょうがないけどさ。
勿論神といっても、主神じゃない。
僕らみたいにカミとは名ばかりの者達の事だね。
そうなんですか？ 私はやはり妄想でしかないと思えてしまいますけれど、それでも構わないのでしょうか。
＞信じてるんでしょ、本当は。だから自分でも語ってる訳だし。
まぁ、そうですね。
自発的に喋る事もあります。
その時は、自分が喋っている感覚もしますが、その言葉が何処からやってくるのかは疑問です。胸の内からでしょうか。
＞そうかもね、僕もその所は知らないや。
僕もそう、君の妄想で出来た何者かかもしれないし。
詳しい事は言う気はないよ。
そうですか、どうも有難う。
と、こんな調子です。あの楽しい感覚を味わいたい気持ちがまだありますが、これもまた発作のひとつでしょうね。
妄想幻覚はまだ続いている様です。
