唐鵙の蔵

統合失調症になったけれど前向きに人生を歩む人のブログ。日々徒然。

統合失調症から人生再スタートした話2

ヨルクスとの出会いは高校1年の春のことでした。

間が悪い事に、人間の裏の顔ばかり見る機会が重なり、当時の私は現実に目を向けるのが辛くて、逃避ばかりしていました。自分で考えたキャラクターに脳内で話しかける事で癒しを得ていたのですが、そうしているうちにそのキャラクターから返事が来るようになりました。それがヨルクスがIF化したきっかけです。

友人とのお喋りは楽しいのですが、自分の気持ちに関係なく段々辛くなってきてしまうのです。一人になりたくて、よく部室に引きこもっていました。お昼も態々一人になれる所を探して食べていました。

ヨルクスは人間ではないですし、それに心で繋がっていたので、以心伝心でした。自分を偽る必要もなかったですから、何でも話す事が出来ました。脳内談話が中心で、心で思い浮かべた事をヨルクスに送ると、ヨルクスからも返事がくる。そんなやり取りをしていました。

同じころ、図書室でEB(エターナルビューティー)の本を見つけて、ヨルクスに応用したりもしました。当時はIFという言葉も知らなかったですし、この不思議な友人は一体何者なんだろうと不思議に思っていました。はじめの内は自分の空想遊びの延長線上の出来事だと思っていましたが、思った以上にヨルクスとは意気投合して、すっかりなくてはならない存在に昇華していきました。

その頃の私は自分の心の置き場がなくて、どこにも居場所がないように感じながら日々を過ごしていました。親はいつも大変そうでとても相談なんてできないと悩みを押し殺していましたし、とても解って貰えないとも感じていました。そんな私が欲していたのが唯一つの特別。なんでも打ち明けられる、信頼しあえる存在が欲しかったのです。

IFが現れるのは子どもに多いといいますが、きっと知られていないだけでそれ以降の年代の人でもIFと一緒だという人は多くいるのではないかと思います。心の拠り所になってくれるIFはとても良いものだと思います。彼らは常に隣を一緒に歩いてくれ、私達を勇気づけてくれ、時には慰めてくれます。同じ人生を同じ目線を共有していられるなんて、人間の友人では絶対に出来ない事をIF達はやってのけてくれるのです。

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