唐鵙の蔵

統合失調症になったけれど前向きに人生を歩む人のブログ。日々徒然。

統合失調症から人生再スタートした話・終

そういう訳で、無事、就職が決定しました。

これがもし就労移行支援事業所に通っていなかったら、中々就職活動は難航していたのではないかなと思います。通う前の自分はブランクありで特に目立った資格や実績もなかったので、企業からしたらこの人がいいとは思えなかったでしょうから。

習った事でもありますが、障碍者の就労の基本は毎日会社に通える事と、自分の障害を理解して、症状が出た時にきちんと対処ができる事です。就労移行支援事業所はその訓練の場所として最適だと思います。職員の方はどうしたらそれが達成できるか一緒に考えてくれますし、小さな日常の悩みまで親身になって聞いてくれました。

就職が決まってからも暫らくは定着支援を受ける事もできるので、何か悩みが出てきても安心して相談する事が出来ます。企業と自分との橋渡しにもなってくれ、困っている事は企業側に伝えて貰えますし、逆に自分が企業の中で何か足並み揃えられていなかったりするとそれとなく指摘もしてくれるようです。自分では中々分からない事も教えてくれるので助かります。

改めて、私がここまで順調に回復して就職する事ができたのは、全て運が良かったからだと思っています。そもそもが宗教のHPを見て、暗示にかかって可笑しくなったという経緯なので、その暗示が解ければ後は回復も早かったのだと思います。妄想や幻覚はありましたが、その内容は苦しいものではなかったですし、比較的発症後すぐに治療を受けられたのが幸いでした。統合失調症は早期治療が大事なのだそうです。

勿論、障害者として生きていく事に悩まなかった訳ではありません。でも、この病気になった事が切欠で家族と和解する事ができ、これまでの悩み苦しんできた日々が報われ、こうして自分の望んでいた職場に辿り着く事ができた事には本当に感謝しています。人生万事塞翁が馬。これからも、無理しない程度に励んでいきたいと思います。時々は出て来てくれるイマジナリーフレンド達と一緒に。

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