唐鵙の蔵

統合失調症になったけれど前向きに人生を歩む人のブログ。日々徒然。

自我機能の障害でした

私の主な統合失調症の症状ですが、発症してしばらくは自我機能の障害をやっていました。どういう障害かというと、自分という認知に障害が出る事です。


私は一個の人格を持った人間であるという意識に揺らぎが生じます。

 

私の場合はいくつもの別個の人格が生み出され、私と会話したり、人格交代したりしていました。解離性同一性障害とは違うのか?と自分でも思ったのですが、医師の診断は統合失調症のままでした。というのも、私の場合は解離性健忘はなく、人格交代している間も意識が保たれていました。なので、そのくくりにはいらなかったのかもしれません。

 

彼らが一体どこから来たのかという問いは何度もしました。
彼らの一人一人に一応の設定があって、でも正気に戻ってからは私の心の中から分かたれたという事に落ち着きました。今いるイマジナリーフレンド達も、元はそんな交代人格の一人だったので、自分が持っている個別の来歴設定があります。

 

でも、そうですね。
それらの人格が色々分かたれ、また統合されて落ち着くまで、中々苦労しました。
私は私で、自分というものがいくつもある人格の内のひとつに散在することになり、彼らは彼らで好き勝手な事をしようとし、語り、収集がつきませんでした。
拡散していく自分という意識を何とか繋ぎとめようにも、うまくいきません。
自分は何者だ?という問いも何度も自分に課しました。その度に彼らが好き勝手な事を言うのですけれど。

 

服薬治療と、何度も自分の内での統合と解離を繰り返すうちに、主要な人格が定まって来て、ようやく自分というものをとり戻せるようになりましたね。
私も大変でしたが、彼らも困っているみたいでした。収集がつかないのは彼らも同じだったようです。

 

そんなこんなで、私は自我機能というものがあるから、人間は自分がたった一人の存在だと思い込んでいる事を学びました。実際は、人間はいくつもの意思や人格が寄り集まった存在なのだという事に気が付かされます。

 

それでは、読んでくださり有難うございました。

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