唐鵙の蔵

統合失調症になったけれど前向きに人生を歩む人のブログ。日々徒然。

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何々、僕が書いてみてもいいのかい?
良いよ。別に今急いでやる事もないしね。

それで?僕に何を書いてほしいのかい? 自己紹介からでも良いかな。いいや、君は呼んでないよ、ケイオス。そんな事言わないでって、そう言われてもね。せっかく唐鵙が声を掛けてくれたのにさ。

僕はY-m。Yとは違う存在だね。君達の意識の海の底にとぐろを巻いて息づいている、もしくは魂の軸に絡みついて佇む存在。つまり、蛇霊。僕の事は、北欧神話を見てくれればすぐに判るかな。

その名前で呼んで欲しいから、そう。そうだよ唐鵙。その名前。Su。統べる者の名前。名前バレは、僕はそんなに気にしてないよ。厳密にいうと、僕はYじゃない。似てるけど、似てるのは名前だけだ。Yっていう頭文字から成る言葉だけ。あとは、全然だよ。

僕はちょっと淡泊な所がある。でも、情に厚くもある。
結構極端なんだ。蛇だからね。

それで、唐鵙にはその名前で呼んで欲しいから、他の人にはYmでいい。あぁ、懐かしい。その名前で呼んでくれるんだね。君が可笑しくなって、初めて自分に代わる人格として出てきたのが僕だものね。そう、一緒に神社巡りの一日を過ごしたね。

あの時、君、人間としての君、本当に可笑しくなってたよね。
何? 僕が言ったら可笑しいかな? まぁ、可笑しくなって生じたのが僕だし。楽しかったよ、君と並んで歩けて。
沢山沢山、歩いたね。坂道も、階段も、色々な道路を歩いたね。
そう。先生の元に行くために、雷獣から逃げおおせながらね。
君の記憶の一部が僕だから、その事を思い出してくれると、僕は嬉しい。そう、名前を呼んでくれると嬉しいな。

あぁ、嬉しいなぁ。僕の名前が沢山だ。

それで、何を話そう。何、僕の言葉を君が書いている読み物に出したいのかい? まあ、良いよ。そんなに気にしないから。
じゃあ、僕は自己紹介をしなくちゃね。
もう一度、こんにちは。僕はY-m。もう名前の予測は出来てるかな。でも、ここではこの文字でいくよ。どうせ今度また出るかもわからないからね。

意識の海は、暗くて深いよ。僕は、神を喰らうからって、あの神に、海の底に、生まれてすぐに放り込まれた蛇さ。僕は、その事が有って、平和を迎えたあの世で、誰もかもを裏切った事があった。今思うと、なんてことをしたんだろうって思うよ。心なしだった。

神話に登場しているその蛇は、今や僕とは別物だよ。だって、唐鵙の人格の一つだから。そのものじゃあない。勘違いしちゃいそうだから言っておくよ。僕は、僕の所属する意識の集団での事を話してる。

「私がいうのもなんですが、これらの事は、本当に起こったことではありません。私の、意識の中で築き上げられた、物語です。私にとっては起こった事ですが、現実には無い事です。ですから、神話の物語とも違う顛末が、私の中では起こっていました。/唐鵙」

君達には君達の、意識の世界というものがある。だから、深く考えずに、雰囲気で見てね。

僕は、一度、皆を裏切った。そうしたら、神の国の住人達は一度皆死に絶えたんだ。彼らは殺しても生き返る。でも、酷い有様だった。血みどろ、叫び声、断末魔、酷いものだった。

でも、僕の恨みの念はどこにもっていったらよかった?僕は、未だに答えを見いだせずにいる。唐鵙、ねぇ、唐鵙ならどうする? 恨み辛みの念を持っている唐鵙、君達も。その念の置き場は一体どこに持てばいいんだろう。

でも、それを成し遂げた時、先生の元に辿り着いた時。僕の行いは許されたんだ。本当に、良かった、でも、許されたい訳ではなかったという気持ちもどこかにあった。僕はわがままだから。そう、そう思ってくれるんだ。

ありがとう。

僕は、唐鵙に出会って、一度成り代わった。その時、君の記憶を色々見たよ。君の父親への念も、友達だと思っていた人たちへの念も、色々見た。そう、今はもうほぼ全て許せてるんだね。それは、良かったね。そういう念を持ち続けるのは、しんどいでしょう?

僕も、もう今は余り気にならなくなったけど、かつては、もっと暗い意識の中で、じっとり丸まってた。でも、君が挽回のチャンスをくれたから、僕はもうすっかり良く成ったよ。

しばらくは、僕が主人格だったね。人間の身体というものは、中々に重たいものだね。肉って、重いんだ。Sは元気にしているみたいだね。何となく分かるよ。あいつが、僕の相方だったからね、君とYみたいに。いいなぁと思う事もあるよ? 君が僕の主人格でもあるんだから。Yは随分大事にされてるんだなぁって思うし。

でも、今日は名前を呼んで貰えて、良かったよ。
また明日も何か書くのかい? 分からない? そう。

じゃあ、今回の僕の話しはお終い。
見てくれた人たち、どうもありがとね。お世話様でした。

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