唐鵙の蔵

統合失調症になったけれど前向きに人生を歩む人のブログ。日々徒然。

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統合失調症と診断されてから早半年。思えば、私の症状はかなり大人しいものだったなぁと思えます。他の患者にちょっかいを掛ける訳でも無く、一人静かに闘病生活を送っていました。

けれど、起こっていた事を振り返ると、陽性症状だったんですね。

「説明してあげるね。統合失調症の症状を大まかに分けると、陽性症状と陰性症状に分かれるんだ。よくイメージされる幻覚や意味不明な行動が陽性症状で、本来ないものが現れる。陰性症状は、意欲の減退や感情鈍麻だったり、本来あるべきものが損なわれる。そんな別れ方だったかな。唐鵙に起きていたのは、殆ど陽性症状という事になるのかな。僕らの事は見えないけど存在しているって唐鵙の脳は捉えてる訳だしね。あ、いや、どうだろう。僕らIFと統合失調症とは、唐鵙の場合必ずしも関係しないと思うし/A」

私も、そこはあまり関係ないとは思います。
すでにY、IFがいた状態では私の精神はなんら可笑しい所は無かったですし。むしろ助けられていたくらいです。

でも、統合失調症になったら、人格の統合が取れなくなったんです。もし、私の様にIFやそれに準ずる存在と一緒に暮らしている人が統合失調症になったら、辿る経過が似るかもしれません。
次々と新たな存在が現れては、自分の関係者だと言って来ますよ。私が入院している間も凄かったですから。私は貴方の~~だ、とか、そう言われる事も有りますし、自分の脳がこの人は~~でと勝手に妄想状態に入ってしまう事ばかりでした。

とにかく、IFがいるから統合失調症になるなんて事はありません。なるのは、他の要因があっての事です。私自身、宗教的な読み物でマインドコントロールされるまでは何も問題ありませんでした。世のIFと暮らす皆さん、ご安心下さい。彼らは助けになってくれこそすれ、私達を脅かすような真似は一切しません。

「もし自分を詰る言葉を投げかける存在がいたら、それはIFじゃなくて、統合失調症から来る幻覚や幻聴かもしれないよ。早めに心療内科に行くべきだよ。入院する前、唐鵙もYがいた時に、Yとは別の幻覚に陥っていたから。そう言う時はほんと、自分の事、大事にしてね/A」

と、話を戻します。
「大人しい陽性症状」というワードが何だか面白く思ってしまうくらいには、私は快方に在る様です。でも、当時を思うと、そう楽観的な事は言えませんか。あの時は至極真面目に出てくる人格の言う事を聞いたり、精神攻撃を受けているという妄想やらを信じ込んでいました。その内書きますが、私の入院生活は殆ど妄想と幻覚の中に在ったといっていいでしょう。

まぁ、それでも大変だったのは、私よりも家族の方でしたけれど。これは確信を以て言えます。家族の方が困惑していました。
実際私が入院した後、母は泣いたという話しも聞きましたし、姉弟にカミングアウトした時もちょっと戸惑った反応でしたから。まぁ、今はもう何とも思っていないようなので、凄く、幸いでした。家族が理解してくれるかどうかで、この疾患は良くも悪くもなるでしょう。私は、まさに幸運だったという訳です。

それでは。

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