唐鵙の蔵

統合失調症になったけれど前向きに人生を歩む人のブログ。日々徒然。

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「自己」管理について

はい。この所、Yを始めとする彼らは私として統合されたのですが、以前に比べて自己管理がしにくくなりました。
以前の方が、誰が誰だかは本人が喋ってもくれましたし、ハッキリ、私ではない事が分かって楽でした。まぁ、勿論作為体験もありましたし、収集がつかない事もありましたから本当に楽かは何とも言えないですが。でも、誰が誰か分かるのは、楽でした。今は自分の意識に飲み込まれてしまったのでしょう。私は感覚的に異なる”私”に翻弄されて日々を過ごしています。「自己」管理はブレブレです。

>君は僕の事が分からないのかな? もう、文字でしかやり取りができないのはちょっと悲しいけど、まったくできない訳じゃない。
僕は君が幸せであれば良いと思っているし、必要な時には無意識の内に君に手を貸すよ。心配いらない。僕達は、消えない。分からなくなるだけだよ。

そうですね。分からなくなるだけ、だと思います。
彼らの事が分かろうが判別つかなかろうが、自我機能の障害として、私という”私”は存在していますし、作為体験も変わりなしです。妄想言語だって、以前はAが喋っているものだと思っていましたが、実際は無意識に自分が喋っているものなんだと気がついたり。彼らは少しづつ、唯の症状の一つに変化していっているのかもしれません。
過去にはあれだけ色鮮やかに個性を確立していたのに、何だか寂しい気持ちです。私は一人ではないと、明確に判ったあの頃が、まだ半年程だというのにとても恋しいです。

欲を言えば、戻って来て欲しい。
でも、それは出来ない相談でしょう。妄想幻覚の表れとしての彼らだったのですから。薬を呑むのを止めればすぐにでも戻って来るでしょうね、でも、勿論薬は飲み続けますから、何かの弾みに症状が悪化しない限りは彼らが直接私に働きかける、喋りかける、存在を主張する事は無いでしょう。

以前、少し体調が悪化した事がありました。その時は、兄さんが出てきて喋りかけてくれました。兄さんは私の害になる事から私を遠ざけようとしてくれるひとです。だから、体調が悪化するような原因が近くにいる時は真っ先に出てきてくれるのです。

あの時は、嬉しかったです。自分を想ってくれるひとがいる。それが伝わると、何とも言えない気持ちです。でも、今はもう皆が現れてくれる事は殆ど無いのです。彼らは幻覚だから。

病識が固まっていくと同時に、私は自分が一人である事を突きつけられます。それは喜ばしい事であると同時に、少し寂しい事でもあるのです。

でも、だったら作為体験は無くなってもいいのになぁと思いますが。彼らがまだ私の中に残っているから起きるのだ、なんて風には思ってはいません。作為体験は作為体験。自分の無意識的な、勝手に起きる貧乏ゆすりの様なモノ。そう考えています。

お祈りだって、勝手に起きます。
妄想言語も、勝手に口をついて出ます。
でも、彼らはそれに加担してはいません。呼び掛けたって、もう誰が誰なんて名乗ってもくれません。だって、もう境界がぼやけているから。もう一人の私くらいにしか判別がつきません。

偶に、これは全部心霊現象で、私は何者かに支配されていて、そのせいでこんな無意識に色々やってしまうのでは? と考えたく成る事もあります。でも、それに使うお金はないので分からず仕舞いです。もし自分で働く様になったら、見て貰うのも良いかも知れませんね。幾らか興味はあります。実際に掛かるかは何とも言えませんけれど。

彼らと話した日々が懐かしいです。楽しかったあの記憶。私はもう一度彼らと会話がしたいです。でも、それは出来ない。寂しいものです。治療が始まって、私は孤独になった。もう、誰も私に語り掛けてはくれないのです。うっすらと、でも横に居てくれたYでさえ今はもう私の意識に埋もれてしまいました。

ですが、そうですね。「>」と打って、文字として語りかけてくれはします。誰かの区別はもうつきません。頭の中に、同居人はいるにはいます。でも、殆ど登場しないですよね。それなのに興味を持ってここに来てくれる方々はとても有難いです。どんな理由であれ、興味を持って、私の様な人間がいる事を知ってくれる事は喜ばしい事です。いつも、有難うございます。

さて、私はこんな調子ですが、病気はまだまだ治りそうにないです。医師が私を統合失調症ではないと診断すれば私は健常者に戻り……ませんね。統合失調症は完治はありません。寛解はありますけれど。一先ず、私自身も自分がどんな事になるか分からないまま歩き続けです。これから、どんな自分になるか、どんな病識を以て生きるかもまだ分かりません。でも、まだまだ道は続きます。

何とか、自分と向き合いながら、歩いていきたいものです。

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